ニセアカシアという木の一枚板ローテーブルです。
ニセアカシア
という名前はあまり聞き慣れないので調べてみると、100年ほど前の明治期に荒廃した山野の緑化の為に北米大陸から輸入され、鉱山跡や河川敷の緑化、海岸線の防風林などの用途でたくさん植えられたとのこと。ただ昨今話題の「外来種問題」に該当する植物らしく、その旺盛な繁殖力と成長力で日本原産のマツやヤナギに影響が大きいのだとか。無理やり日本に連れてこられて迷惑がられるとは可哀想な木です。というわけで木材として有効に使えないか、といろいろな試みがなされているそうです。
実際に手にとって加工してみると、硬くて重く凝縮感があり、手触りはつやつやと心地よく、ナチュラルブラウンのやさしい色と淡い木目が美しい木でした。
まだまだ市場に出回っている量が少ないのであまり需要がないのかも知れませんが、作者個人的には大好きな樹種のひとつです。
アイアン脚については細めの鋼材を使用しておりますので目立たないところの溶接跡は強度担保の為にそのままにしている部分もあります。木の流れに合わせて制作したつもりなのですが、若干複雑な造りになっています。
※寸法（13枚目の画像をご参照ください）
よこ : 90cm
奥行き : 35cm
高さ : 34cm
天板の厚み : 4.5cm
塗装について
テーブルの天板・木端・木口はお手入れしやすいように植物性オイル塗装。
空洞の内壁のみウレタンでやんわりと固めています。
全ての塗料は食品衛生法に適合しておりますのでお子様やシックハウス症候群の方でも安心してご使用いただけます。
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