タイトル ・・・双書 20世紀紀行 アメリカの小さな町
編 著 ・・・ トニー・パーカー
翻 訳 ・・・ 橋本富郎
発 行 ・・・ 晶文社
出版年月日等 ・・・ 1993.01
大きさ、容量等 ・・・ 602p; 20 cm
【目 次】
1 バードへようこそ!
2 郡内を車で走る
「バードに保安官が必要なの?」といわれたよ /郡保安官 ジム・アーノルドセン
3 二つの人生 (1)
脇目もふらず働いてきました /婦人服店経営 ルドレッド・デービーズ
人生の落ちこぼれってとこね /ウェートレス キャリー・ジョーンズ
4 商売人たち
祖父に床掃除からしこまれた /スーパーマーケット経営 ゲリー・メイスター
保安官代理をしてたころが最高だったわ /美容師 サンディ・カールトン
生活の質という意味でなら豊かだよ /競売人 パーシー・ドバレン
親がいなかったから、早く自立したかった /美術工芸品店経営 フラン・ウェバー
常連のお客さんたちが好き /酒屋 ベティ・ホルト
三年前にここへきたが、まだよそ者さ /金物店経営 ラリー・マンダース
5 家庭を守る
幸せで、ありふれていて、運がよくて・・・ /主婦 ニッキ・ラスバーグ
いちばん大切なのは信仰です /主婦 カレン・オストラー
わたしは家族の生活の背景みたい /主婦 アイリーン・フィニー
典型的な主婦になりかかってるのが怖い /主婦 リンダ・バーンズ
6 教育者たち
みんな快く迎えいれてくれた /教師 ダン・フォーガン
生徒の秘密は厳守します /生活指導員 ジーン・イーグルトン
学校時代を最良の日々に /校長 バーナード・ウェスターマン
7 公職に就く
快適なこじんまりとした安息地だ /町政担当官 ゴードン・オスターマン
郵政局に勤めておっつけ三〇年になる /郵便局長 メルビン・ベン
本に囲まれて人生を送る、天国だわ /図書館員 クレア・オパーリン
勉強する機会のなかった大人のために /カンザス大学学外教育課員 S・クックソン
だれもがだれもの葬式に出席するんだ /町長 レスター・ゴーパー
8 専門職の人びと
妻が死んだとき、街の人たちが助けてくれた /医師 ロバート・ルービン
バードの一員になるまで時間がかかりました /弁護士 ジョン・ストーン
これまでの人生は、わたしに少し厳しかった /獣医 ベーブ・ダニエル
葬儀屋はコミュニティの中心となる人物です /葬儀屋 レナード・ディール
人様を援助するのが銀行家の業務 /銀行頭取 ジョー・リドル
9 法と秩序を守る
警官には安定した家庭生活が必要だ /警察署長 ラルフ・ハッカー
竜巻のときは祈るしかなかった /ハイウェー・バトロール隊員 マービン・テイラ
きわめて犯罪の少ない地域です /郡検事 アナベル・ブラウン
採用されてから、猛勉強して資格を取りました /判事 ダイアナ・ハートゾーグ
バードには保護観察中の人間は一人もいない /保護観察官 ジェド・マクラスキー
10 二つの人生(2)
町に図書館を寄付したのは、家内のアイデァさ /石油長者 アルバート夫妻
11 ガーランドへ出かけて
ここの若者は年寄りのことを気にかけてくれる /無職 オパール・リチャーズ
貧乏がどんなものか教えてあげる /無職 エリー・ルー・ハーバーグ
ガーランドは、いわば岸辺だ /療養中 ウェイン・スタンディッシュ
死んだ女房は申し分のない連れあいだった /無職 ハービー・コール
絵を描いているときが最高に幸せ /画家 アン・ウィーター
去年までは酒場で働いてたの /無職 ニー・ビー
12 福祉にたずさわる
わたしは感情に左右されない査定人です /社会復帰サービス職員 アラン・フォード
好きこのんで施設に入る子などいない /ソーシャル・ワーカー パティ・オリベリ
ここにきて寿命がのびる人もいます /老齢低所得者用団地職員 アーマ・ワイズ
バードには無償の手伝いをする人が大勢いるわ /看護婦 ダナ・ロジャーソン
13 高校生討論会 - 木曜日の朝
14 聖職者たち
教会は政治よりも心の問題に専念すべきだ /牧師 ノーマン・オーテンショー
五〇年前にも、バードには女性の牧師がいました /牧師 スーザン・レインズ
アイルランドの主要輸出品目は神父と畜牛です /神父 ダミアン
われわれを根本主義者と呼ぶ人もいる /教会長老 ゲーリー・ロング
15復員軍人
頼まれれば、明日にでもベトナムにでかけるさ /ベトナム戦争 エルドン・シモンズ
ずいぶん昔の戦争の話、いまでは夢のようだ /朝鮮戦争 トムソン・ケッチ
あれは恐ろしい残忍な戦争だった /第二次世界大戦 カルビン・ヒューズ
16 カップル
二人とも懸命に働いていますよ/農場経営 ローレンス夫妻
デンバーにもどるなんてまっぴらごめん /無職 ソーヤー夫妻
ここの人は外の世界への関心が薄いね /石油会社勤務・主婦 ピーターセン夫妻
十年いっしょだけど結婚していない /同棲中 J・アッシュとJ・バイナー
妻はインディアンと結婚することを選んだ /ミックスド・マリッジ ルロイ夫妻
17 二つの人生(3)
おれは正直だし、人様に頼らない /住所不定 ガス・ブート
ここに収容されている囚人はぼく一人だ /服役中 ケンドン・ブレンダー
18 昔を振りかえる
ただひとつの後悔は子どもを産まなかったこと /無職 ルシル・リッチモンド
わが生涯は過分に楽しいものだった /元弁護士 ジェームズ・ヤングマン
ニュースとゴシップはちがう /地元紙編集者 C・J・ジェイコブセン
法廷吏とサンタクロースもやってるよ /スクールバス運転手 マックス・ベリンジャー
車いすに座って三二年になる /無職 アーニー・マーシュ
19 高校生討論会|月曜日の午後
20 高校生たち。
金儲けのために豚を二匹飼ってるんだ /一年生 スコット・ブラニー
わたしも妹も養女なの /一年生 ジョディ・ストーン
いちばん憂鬱になるのは世界情勢についてだ /二年生 チャーリー・ギブス
失読症だから何を勉強するにもむずかしい /三年生 タンディ・ワトキンス
このへんの男の子は、たいていネンネよ /四年生 アーリーン・スチブンソン
テレビを見てアメリカ人を誤解しないでほしい /四年生 ダニー・ラックマン
21 若者たちの将来
こんな小さなコミュニティで死ぬまで暮らすなんて /大学生 ジーン・ダイソン
妻で、主婦で、子育てができればそれで幸せ /弁護士事務所動務 キャシー・キーズ
成功したいなら、地平のかなたを探究しなきゃ /大学入学準備中 J・スミッソン
親父の農場を継いで生きる /大学生 ダレル・グリーブズ
22 二つの人生 (4)
アメリカの理想、移動の自由を売る /自動車販売店経営 ゴードン・ロンソン
不運につきまとわれる男なんです /トラック転手 スタンレー・フリッキ
23 世界からの訪問者
都会では失われてしまったものがある /ワシントンから ケリー・ロード
家にも車にも鍵をかけなくていい町 /ロサンゼルスから マリリン・ライマン
郷里とは心の宿る所です /ニューヨークから マイケル・ドーマー
バードはニュディスに背を向けている /テキサス州ヒューストンから C・ビーチ
24 ニコデマスへ出かけて
ここの住民は神と人とを結ぶ翻訳家なのさ /無職 ルーカス・バートン
女たちと愛しあい、笑いあうことが喜びだった /無職 ウィラード・マーフィ
働きつづけること、それがわたしの生き方だ /労働者 ルーサー・ブラウン
無学な者はどんな仕事でも感謝しなきゃ /老人ホーム手伝い ルーシー・ファーマー
パリの〈世界平和部隊〉で働きたかった /無職 ジーナ・ダン
学校に黒人の偏見があるのはたしかよ /高校生 エーブリル・ダン
25 二つの人生(5)
家のなかには笑い声が絶えなかった /無職 ダイナ・ジョンソン
わたしは白人がみんな嫌い /企業人事担当 メリー・エバートン
26 自由なる者の国、勇士の故郷
謝辞
訳者あとがき
対談「アメリカの初心」鶴見俊輔・長田弘
※帯に破れ、キズあり。