中国蘇州年画(版画)に興味を持つ人必携必読書「苏州桃花坞年画」(中国語出版物)

日本の浮世絵に影響及ぼした中国年画、なかでも蘇州桃花坞の年画を系統的にまとめた書籍。

掲載画は多数。



■苏州桃花坞年画

出版时间：2009年5月、出版社：江苏人民出版社、作者：周新月,梁白泉、页；大きさ 縦24㎝×横17㎝、数 158



【桃花坞年画】

　宋代の木版印刷技術に起源を持ち、刺繍の図像から進化しました。

　明代になると、これは民間の芸術ジャンルとして発展しました。清代、特に雍正帝と乾隆帝の治世には、毎年100万枚以上の桃花坞木版年画が生産され、鼎盛期を迎えました。

　桃花坞年画の印刷は、色付けと多色重ね印刷を組み合わせており、構図は対称的で豊かで、色彩は鮮やかです。

　しばしば紫と赤を主調にして、祝祭の雰囲気を表現します。ほとんどの場合、多色重ね印刷で制作されています。

　彫刻、色彩、デザインは、江南地方の民間美術の繊細で優雅なスタイルを持っており、主題は幸福な祝賀、民間の生活、演劇の物語、花、鳥、野菜、果物、悪霊を追い払うなど、中国の伝統的な民間美的要素を反映しています。

　民間美術の世界では、「姑蘇版」とも呼ばれています。2006年5月20日、この遺産は国務院によって国家級の無形文化遺産名録の第一批に公式に掲載されました。



■中国蘇州の桃花坞年画

中国で最も有名な年画の一つであり、中国南部（福建、広東、西南地域を除く）の伝統的な年画です。

天津の楊柳青年画と並び称され、「南桃北揚」とも呼ばれ、山東の濰坊年画、四川の綿竹年画とともに美術史家によって「四大伝統民間年画」と称されています。

地方の伝統年画の中では、桃花坞年画は早期に発展し、大きな影響を与え、幅広いテーマ、豊富な内容、そして強烈な芸術的特徴を備え、高い芸術的鑑賞価値を持っています。